このうち、現在主流の方法が次の2つです。
小さな穴から機械を入れて行う方法です。
術後もキレイですが、盲目的に行うため効果が不十分です。
数センチの切開をして、目で確認しながら汗腺を退治します。
吸引法に比べれば効果は大きいのですが、傷跡が大きい、出血が多い、などの理由で、逆に手術範囲が狭くなり、思った程の効果が得にくいのが実情です。
医学の発達はまさに日進月歩です。私自身の経験からしても、かつてはいわゆる吸引法で手術を行っていました。ところが、この吸引法では、どんなにベストをつくしても、とれる汗腺は80%が限界だったのです。当時はそれでも 「80%除去できれば良しとしよう」
とその効果に対してある程度納得していました。実際の患者さんからも、
「こんなに簡単に、しかも傷も残らないなんて感激です。少しくらいニオイが残っても、以前と比べたら十分満足です」
と言った具合に感謝されていたのです。私自身も、
「これが現在のワキガ・多汗の最高の治療なんだ」と思っていました。しかし、ある医学雑誌に載っていた論文を熟読して、私は愕然としました。その論文とは『超音波を用いたワキガ治療』について書かれたものでした。

さっそく私は、この論文の関連資料を取り寄せて研究をはじめることにしました。その結果、こんな結論に達したのです。
「私のこれまで行っていた方法には問題がある。実際のところ、汗腺は80%しか取り除けていないじゃないか。でも、この機械類を私の手術に取り入れれば、きっと完璧に近い治療ができるに違いない」
そして、その機器を使用することで、汗腺を完璧と思えるほどに破壊することに成功したのです。しかし、まだ問題がありました。破壊した汗腺は、どんなに強力な吸引機を用いたところで、100%吸引することはできなかったのです。
言い換えれば、吸引法と超音波を合わせても、完璧に汗腺を取り除けないと言うことです。

また試行錯誤が始まりました。吸引できない汗腺、残ってしまった汗腺をどうするか…。考えあぐねた末、私はある1つの方法を見つけ出したのです。
それが、高周波による分解でした。この高周波器については次の章で具体的に説明しますが、これを取り入れることで、
切開法以上の確実な効果が得られる「超音波式トリプル・メリット法」が完成したのです。もちろん、もっと素晴らしい方法が開発される可能性はありますし、私自身、優れた技術を取り入れていきたいと考えています。いずれにしても、いまだに吸引法や皮下組織削除法だけに頼っているクリニックは、勉強不足だと言ってもいいでしょう。
北村クリニックによるワキガ(わきが)、多汗症などの知識